高齢の祖母と歯医者 家族ができること

高齢の祖母と歯医者

祖母が８０歳前後の頃の話。

その頃から物忘れはひどくなっていたものの、まだ体は元気で一人でどこでも出かけていました。（９０を越えた今も近所へのお出かけなどは一人でもできますが）

歯が丈夫で８０歳まで全て自分の歯で来た祖母でしたが、ある日気づいたら前歯がきれいになっていたのです。

聞いてみると、『前歯を４本抜いてきれいにした』と言います。

母がいつも用意して渡している月々のお金の中で、余ったものを月々封筒に入れて自身で管理していたのですが、何十万あったはずの封筒がカラになっていました。

『歯医者さんね、次回も１０万円持って来て下さいって言うのよ、高いでしょう。』なんて眉をしかめて言う祖母にびっくりしました。『お母さんには内緒にしてよね。』 と、大金を家族に内緒で支払いに行くお年寄りの図にぞっとしたのを覚えています。

その時は確かにきれいになったけど、それを境にどんどん悪くなり、結局行き着いたのは保険の総入れ歯。

結局その時に何をどう治療したかはわかりませんでしたが、ただ単にその時の祖母は『先生が、出っ歯を治してくれるというから。』と言って保険外の審美治療をしたようです。

その歯科は若い人も行くような歯科でしたが、もしお年寄りに若い人と同じ治療を医師が勧めたとしたら、金儲け目的だったのではないかと疑問に思ってしまいます。 

物忘れがひどくなっているお年寄りに『１０万持って来て下さい』と簡単に言う、そして実際に大金を持って行く祖母の姿、、、良かったのか悪かったのかは今ではわかりませんが、中にはお金儲けしか考えない医師もいるので家族がきちんと長く通える歯科を一緒に探して一緒に付き添うべきだと思いました。

幸い今は年配の人が中心の良い歯科を見つけたので安心しています。

要介護認定が出れば訪問歯科なども利用できるようなので、通えなくなったらそういった制度を使いたいと思います。