大人の矯正 セラミック矯正(クイック矯正)を見た率直な感想
てっとり早く歯並びを治したい時
はじめ、まさか自分が矯正をするなんて思ってもいなかったので、目立つ前歯だけを何とかするにはもしかしてラミネートベニアというものが良いんじゃないか?と容易に考えたりしていました。
通っていた歯医者は極力触らないことがポリシーだったので、親不知も神経に重なっている場所だから抜かない方がいい、虫歯も初期だから触らない方が良い、歯並びについては一度も触れてはこなかったです。とにかく定期検診を。という考えでした。
矯正を始めた事も知らせぬまま今は通っていませんが、良い先生だったと思います。矯正が終わればまた戻れば良いけど、その先生も歯列矯正を行ってるので何だか申し訳なくて行けないかもしれません。
◎ ラミネートベニアとは?
その歯科で、ラミネートベニアの宣伝があったので信頼できる先生の下ならやってみようかな。と思った事があります。
ラミネートベニアとは
歯の表面を、エナメル質の範囲内で削り(削らない場合もあります)、セラミックス素材を用いた非常に薄いシェル(つけ爪のようなもの)を、特殊な樹脂系セメントで接着する歯の修復法です。歯の色、形、大きさ、歯並び、歯のすきまを改善したい場合、つまり、審美的回復に有効な治療法です。 セラミックスは変色やすり減りの心配の少ない材料ですが、非常に薄くして使用するため、力がかかるところには応用できません。主に上あごの前歯を対象としており、審美的要件から奥歯でも可能な場合があります。
出典 Yahoo!JAPANヘルスケア ラミネートベニア ”https://medical.yahoo.co.jp/katei/140332000/?disid=140332000”
◎ セラミック矯正とは?
ラミネートベニアは削る部分も少なく、前歯2本だけで済むから良いかも。自分が歯並び治療するならこれなのかな〜と夢見ながらも、勇気が出ずにいました。
それさえ勇気が出ずにできなかった私にとって、セラミック(クイック)矯正は、、、
『恐ろしい。。』
というのが率直な感想です。
セラミック矯正はワイヤーやマウスピースで何年も時間をかけて動かす歯列矯正とは違い、短期間で治療して審美性を高める矯正。勿論メリットもあります。
●メリット 安く済む/短期間で綺麗になる
これもひとつの技術だし、それぞれ事情に合わせた治療を望むので否定はしません。私も矯正が失敗したりしてお世話になる時がくるかもしれないし。差し歯と考えれば普通だし。実際、元が虫歯だらけとか酷い状態のケースは、ものすごく良くなってるので感動です。
でも、色々な症例を見ていると、素人目線では、『この人は普通に矯正したらすごくきれいになるんじゃないの!?』という方や、『これはクイック矯正では無理があるんじゃない!?』という方や、『この人の歯は全然自然で悪くないよー』という方も何本も削ってセラミックにしているのが不思議でなりません。。
何より、
●デメリット 健康な歯を削る/神経を取る/他の歯との調整によっては不自然な仕上がりになる
などのデメリット面が怖いです。
◎ 私個人としての意見
気持ちはわかるんです。私も以前手っ取り早く汚れを取ろうとしたりして歯を痛めつけた過去があるし、今のように歯にトラブルを抱えていなければ、見た目だけをきれいにすることに心が動いてしまうのも当然かもしれません。
でも少しでも歯を守りたい今はクイック矯正は考えられません。
だって、本当に、もったいない。
まだ歯列矯正始めたばかりで非抜歯のため上は出っ歯ぎみになって、下はスペースが足りなくて入り切らないんじゃないかという今の状況でも、ワイヤーでの矯正にしたことに後悔はありません。なぜならそこには、
”良い事をしている”
という前提があるから。今まで悪かった部分をあるべき場所に歯を並べているだけ。つまり、”治療してる”んだという前提があるからかもしれません。個人的には断固、ワイヤー矯正orマウスピース矯正を薦めます!